聴くだけで身体の不調を消していく音楽
愛の周波数 -528Hzの不思議-
自律神経系は人間の意志とは無関係に働き、心臓や呼吸機能、血液循環や消化、分泌などの生命に深く関わる基本的な生理機能を調節しています。
この神経系には、興奮したり緊張すると強く働く交感神経と、リラックスしているときに働く副交感神経の2種類があり、お互いに対抗的に作用しています。
例えば、交感神経は心臓の拍動を促したり血圧を上げるのに対して、副交感神経は拍動を抑制したり血圧を下げるのです。
その2種類がバランスよく機能していれば、健康上、問題はありませんが、現代社会には不快なストレスが多く、また働き過ぎや寝不足などによって、心身を活発にさせる交感神経が優位に作動しています。
このため、神経末端からノルアドレナリンが過剰に分泌される結果、血管が収縮して高血圧や虚血性疾患、動脈硬化や冷え性になりやすくなるばかりでなく、リンパ球に依存する免疫力の低下を余儀なくされています。
さらに、脳血管障害性の認知症や嚥下障害をもつ高齢者が増加の一途をたどり大きな社会問題になってきました。
つまり、自律神経系のバランスを崩した結果、交感神経優位で生じる種々の病気が増加しているのです。
そこで、身近な音楽や音響学的特性によって、その交感神経にブレーキをかけることができれば、自律神経のバランスが整い、再び健康な状態へと導かれます。
例えば、私が注目している「愛の周波数」と呼ばれる528Hzを含む音楽は、心身を安らぎモードに導く副交感神経に直接作用する音の要素が豊富に存在するので、交感神経優位で生じる多くの病気を予防したり改善することができます。
その証拠として、そうした音楽に聴き入ると、
① 唾液の分泌が高まる
② 血圧や心拍がすぐに安定する
③ 体温が上昇して体が暖かくなる
④ 消化機能が改善されます。
⑤リンパ球の機能も増大します。
一方で、
① 今まで不眠症であった方がぐっすり熟睡できるようになること、
② 仕事への集中力が高まり、生産性が上がること、
③ 便秘症が改善して肌がきれいになること、
④ 肩こりが消えて冷え性が改善すること、
⑤ 意識が改善して意欲が高まること、
などの症状改善の現象が知られているのです。
このような528Hzを含む音楽が示す効果は、私がこれまで唱えてきた”モーツアルト音楽療法”の健康効果と大変よく似ています。
つまり、”528Hz” の周波数音は、特に心身を安らぎモードに導く副交感神経を効果的に刺激する周波数と言えます。
加えて、528Hzに調律された音叉だけを用いて、私は水の味への影響並びに植物の種子の発芽や成長への影響について調べてみました。
その結果、この音叉で刺激した水道水の味はまろやかになること、植物の茎の成長速度が均一になり、成長にばらつきがなくなることを確認したのです。
「528Hz」の音は、古代から伝わる「ソルフェジオ音階」に含まれる音の1つと考えられ、7世紀はじめの礼拝音楽である「グレゴリオ聖歌」にも深く関係しています。
私は、愛の周波数528Hzを含む音楽に聴き入ることによって、自律神経系のバランスを効率よく整え、健康な生活を生涯にわたり維持してほしいと強く願っています。
和合治久(埼玉医科大学保健医療学部教授)
1950年長野県松本生まれ、東京農工大学大学院修士課程修了後、京都大学にて理学博士取得、埼玉医科大学教授学科長・学長補佐を経て、2006年より埼玉医科大学保健医療学部教授・学科長、首都大学東京で非常勤講師を、中国・東北師範大学と長春中医薬大学で客員教授を務める。
監修CD「最新健康モーツァルト音楽療法」(ユニバーサル・ミュージック)はロングヒットを続けている。主な著書に「モーツァルトを聞けば病気にならない」(ベストセラーズ)「聴くだけで心と体が安らぐ周波数528Hz」(イーストプレス)他多数出版。
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