How trees talk to each other(木々はどのように互いに話しているのか) | Suzanne Simard
先々月、標高千数百メーターに広がる森と風を体験するリトリートに参加するために以前より気になっていた八ヶ岳に行ってきました。
若葉色の森の中を、関西ではなかなか聞けないカッコーの鳴き声やキツツキの木を突く音を聞きながら、3キロぐらい奥に歩いていきますと、カエルの鳴く声とそよ風で揺れる木々の音しかない世界が広がっていました。
そこで、樹木と対話する時間や、森の大地を裸足で歩く、焚火の前でゆっくりするという貴重な体験をしてきました。
その体験の中で、いろいろな気づきがありましたので、少しシェアーさせていただきたいと思います。
私が歩いた森の中は、自然林だけではなく、人間の手で植林されたところが何か所かありました。
木の大きさからみて数十年前に植えられたと思うその個所は、杉の木がきれいに等間隔で植えられているのですが、全体に茶色のイメージだったのです。
ところが、その横に広がる自然林は、背の高い木々のすそにはシダなどの植物が茂っているので、緑のイメージだったです。
この違いに大変驚きました。
なぜ、植林された方が茶色のイメージだったのかというと、杉の木の下にはシダなどの植物は全く無く枯れ葉しかなかったからです。
どうしてそういうことが起こるのかというのは、動画の中でも話されているように、木々はお互いに影響しあっていること、森は家族のようにマザーツリーと呼ばれるお母さんのような存在の木があり、菌根菌によってマザーツリーから周りの木々や植物に栄養分が送られている根菌ネットワークがあるそうです。
それは、まさにお母さんが家族の世話をするがごとくの働きが森の中で行われているということです。
ですが、マザーツリーがない植林された森は、木々同士の会話や助け合いが行われないので死んだ森のように見えてしまうということだったです。
私たち人間が自然林の森の中に入るときは、そのネットワークを壊さないように、できるだけ居させていただくような気持ちで過ごすことが重要だということを実感しました。
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